『イギリス哲学研究』 / Studies in British Philosophy
辞
『イギリス哲学研究』は日本イギリス哲学会の機関誌として世にいう 「紀要」あるいは「年報」と性格を同じくする。期するところは会員の独自かつ清新な研究成果を収載して学的生活の里程標たらしめるとともに学会自体の旺盛 な活動を具象化することにある。さらに、本誌はこれを学会内部の閉鎖的領域にとどめず、広く同学の士に解放して学会に寄与する道を開いてある。生誕したみどり児の弛みない質実な成長を期待してやまない。
日本イギリス哲学会
大槻春彦
『イギリス哲学研究』第40号(2017年3月発行予定)の投稿論文の公募を随時受付ています(2016年6月30日消印有効)。2015年度より締切日が早くなっています。ご注意下さい。締切日変更については、こちら(学会誌公募論文の審査方法の変更について)をご参照ください。投稿規定にしたがい、事務局までご応募ください。
最新号目次 第39号(2016年)
会長講演
イギリス思想史におけるヒューム | 坂本 達哉 | 5 |
論文
アンドルー・カーネギーとアングロ・アメリカン統合の構想 ―世紀転換期の環大西洋における圏域の可能性― |
井上 弘貴 | 19 | |
市民の義務としての反乱 ―ハロルド・ラスキによるT.H.グリーンの批判的継承― |
梅澤 佑介 | 35 | |
誇りはどのような志向性を持つのか ―ヒュームの情念論― |
岡村 太郎 | 51 | |
ヒュームの関係理論再考 ―関係の印象は可能か― |
豊川 祥隆 | 67 |
書評
岩井淳『ピューリタン革命の世界史 ――国際関係のなかの千年王国論』 |
富田 理恵 | 83 | |
神山和好『懐疑と確実性』 | 米澤 克夫 | 85 | |
小林麻衣子『近世スコットランドの王権 ――ジェイムズ六世と「君主の鑑」』 |
木村 俊道 | 88 | |
坂本達哉・長尾伸一編『徳・商業・文明社会』 | 村松 茂美 | 90 | |
田中秀夫『スコットランド啓蒙とは何か――近代社会の原理』 | 柘植 尚則 | 92 | |
冨樫剛編『名誉革命とイギリス文学――新しい言語空間の誕生』 | 小林 麻衣子 | 95 | |
林誓雄『襤褸を纏った徳――ヒューム 社交と時間の倫理学』 | 島内 明文 | 97 | |
深貝保則・戒能通弘編『ジェレミー・ベンサムの挑戦』 | 川名 雄一郎 | 99 | |
水野俊誠『J・S・ミルの幸福論――快楽主義の可能性』 | 米原 優 | 101 | |
安井俊一『J.S.ミルの社会主義論――体制論の倫理と科学』 | 佐々木 憲介 | 103 | |
アーミテイジ(平田雅博他訳)『思想のグローバル・ヒストリー』 | 苅谷 千尋 | 105 | |
ホッブズ(山田園子訳)『ビヒモス』 | 高野 清弘 | 108 | |
Christopher J. Berry, The Idea of Commercial Society in the Scottish Enlightenment |
荒井 智行 | 110 | |
William Bulman, Anglican Enlightenment: Orientalism, Religion and Politics in England and its Empire, 1648-1715 |
原田 健二朗 | 113 | |
Charles Prior, A Confusion of Tongues: Britain's Wars of Reformation, 1625-1642 |
竹澤 祐丈 | 115 | |
Ruth Savage ed., Philosophy and Religion in Enlightenment Britain: New Case Studies |
山岡 龍一 | 117 |
学会展望
法哲学・法思想 | 戒能 通弘・ 濱 真一郎 |
121 |
第39回大会報告
シンポジウムI イギリスにおけるモラル・フィロソフィーの展開 | 第1報告 ホッブズとセルデン ―古代ユダヤの歴史と道徳哲学― |
梅田 百合香 | 129 | 第2報告 スコットランド道徳哲学の方法論的遺産 ―デュガルド・ステュアートの経済学方法論― |
只腰 親和 | 131 | 第3報告 19世紀におけるモラル・フィロソフィーの「組織化」 | 川名 雄一郎 | 133 | 司会者による総括 | 大久保 正健・ 犬塚 元 |
135 | シンポジウムII 20世紀イギリス倫理学の再評価 ―直感・情動・言語をめぐって― |
第1報告 G. E. ムアの倫理学における分析的方法とメタ倫理学 | 寺中 平治 | 136 | 第2報告 A. J. エアと20世紀後半の倫理学の展開 ―『言語・真理・論理』から『自由と道徳』へ― |
岡本 慎平 | 138 | 第3報告 普遍的指令主義の帰趨とその意義 ―R. M. ヘアと20世紀イギリスのメタ倫理学― |
佐藤 岳詩 | 140 | 司会者による総括 | 奥田 太郎・ 久米 暁 |
142 |
部会報告
第95回関東部会 | 柳沢 哲哉・ 峯岸 明弘 |
143 | 第52回関西部会 | 岡村 太郎・ 木宮 正裕・ 武井 敬亮 |
145 | 第96回関東部会 | 平川 己津子・ 板橋 綾 |
148 | 第53回関西部会 | 鈴木 真・ 小田川 大典 |
150 |
バックナンバー目次
1号(1978年)から25号(2002年)までのバックナンバーはこちら。
26号(2003年)から33号(2009年)までのバックナンバーはこちら。
33号(2010年)からのバックナンバーはこちら。
投稿規定
I.『イギリス哲学研究』第40号の掲載論文の公募要領
次の要領にしたがって投稿してください。
1. 論文を投稿する者は、会員であって、投稿時に当該年度までの会費を全納していることを要する。
2. 海外誌を含む他誌に掲載済み、掲載予定、投稿中の論文は、投稿できない。なお、これに当てはまる論文を翻訳したものも、投稿できない。
3. 投稿論文の内容によっては、編集委員会の判断により、論文審査を断ることがある。
4. 論文は邦文または英文を原則とし、邦文の場合は1ページ40字×30行で17枚以内を厳守(註等をふくむ)。英文の場合は8000 words以内の分量とする。ただし、英文での投稿の場合は、あらかじめネイティヴ・チェックを受けておくことを条件とする。
5. 形式は『イギリス哲学研究』最新号の「執筆要領」に従うこと。
6. 原稿は原則としてワープロ・ソフトで作成し、プリント・アウトした原稿3部を提出する。(1部は投稿者名を記載した完全原稿で委員会用、残る2部は論文審査の資料として用いる。)審査用の2部には投稿者名を記載せず、また本文や註に投稿者名が判明するような部分(表現)がある場合には、削除しておく。(応募の後に電子メールの添付ファイルでの原稿提出を求めるので、ワープロで作成したファイルをそのまま内容を変更せずに保存しておくこと。)
7. 英文アブストラクト(100 wordsを標準とする)を3部作成し、1部にのみ投稿者名を記載して記名の論文原稿に添付し、残る無記名の2部は記名をしていない論文原稿に添付する。英文アブストラクトも、ネイティヴ・チェックを受けることが望ましい。
8. 投稿者は2016年6月30日(消印有効)までに事務局へ論文を提出すること。(受付期間は2016年4月1日から6月30日とする。)
9. 現在の所属機関、出身大学・学部・学科、出身大学院(博士課程、修士課程)・研究科・学科等をホームページにある応募用紙に記載し、投稿原稿に添えて提出すること。(この情報は、審査員の公正な選定のためのものであり、審査を含めそれ以外の目的に用いられることはない。)
10. 原稿は返却しません。
提出先:日本イギリス哲学会事務局
〒112-8606 文京区白山5-28-20 東洋大学経済学部 第55研究室 太子堂研究室内
E-mail: taishido[at]toyo.jp("[at]"を"@"に直して下さい。)
II. 書評にたいする応答制度について
1. 学会における議論の活性化のために、書評に対する著者による応答を認める。
2. 応答を希望する著者は1200字以内のプリント・アウトした原稿を、2016年6月30日までに電子メールの添付ファイルともに事務局に提出すること。
3. 原稿中の、表現が不適切と編集委員会が判断した部分については、修正・削除を求めることがある。
4. 書評者による再応答は認めない。
III. 掲載論文応募用紙
公募論文応募用紙 〔 PDF版 〕 〔 MS-Word版 〕
『イギリス哲学・思想事典』 / Dictionary of British Philosophy and Thought
日本イギリス哲学会創立30周年の記念事業として『イギリス哲学・思想事典』(研究社)を2007年10月に刊行しました。詳しくは、研究社の書籍紹介をご覧ください。