日本イギリス哲学会の概要
日本イギリス哲学会は、イギリス哲学および関連諸分野の専門研究を目的とする、日本学術会議登録学会です。
本学会は、ロック、ヒュームなどのイギリス古典経験論の翻訳と研究に大きな足跡を残された故・大槻春彦初代会長の呼びかけにより、分野を超えた多くの研究者が発起人となって1976年6月に設立されました。近代イギリス哲学は、今日の人文・社会諸科学全般を意味する「道徳哲学」(moral philosophy)として成立・発展してきた歴史をもつため、狭義の哲学専門研究の立場からのみならず、人文・社会諸科学のあらゆる分野からアプローチしてこそ、イギリス哲学の豊饒な意義を理解しうる、というのが大槻先生のお考えでした。専門分野を超えた多くの研究者がこの趣旨に賛同し、設立されたのが本学会です。
設立以来39年、会員は348名・4法人(2016年4月1日現在)を数え、学会誌『イギリス哲学研究』の刊行、研究大会・部会研究例会の開催を中心に活動を行っています。また、「イギリス思想研究叢書」(御茶の水書房)の監修、「イギリス思想叢書」(研究社)の企画、『イギリス哲学・思想事典』(研究社)の編集など、研究成果の公刊をとおして、学界の発展に寄与しています。
本学会の正会員になられますと、学会誌『イギリス哲学研究』が無償で配布されるほか、研究大会・部会研究例会に参加し、学会誌の公募論文や研究大会・部会研究例会の個人研究報告に応募することができます。また、専門領域を超えたさまざまな研究者との交流も本学会の大きな魅力のひとつです。
一般会員の入会案内はこちら〔PDF版〕をご覧下さい。 賛助会員の入会案内はこちら〔PDF版〕をご覧下さい。入会要領
日本イギリス哲学会への入会を希望される方は、下記の入会要領をお読みのうえ、所定の申込用紙によって学会事務局までお申し込みください。
- 入会資格:イギリス哲学および関連諸分野の専門研究者(学生は大学院に在学していること)。
- 入会金・会費:入会金は1,000円、会費は年6,000円です。
- 紹介者:入会には現会員1名による紹介が必要です。現会員のお知り合いがおられない方は、学会事務局または下記役員にご相談ください。
- 入会承認:入会の承認は理事会で行われます。なお、理事会の開催は年4回(3月下旬、7月中旬、9月下旬、11月下旬)ですので、申込時期によっては入会承認までに時間がかかることがあります。
一般会員入会申込用紙 〔 PDF版 〕 〔 MS-Word版 〕
賛助会員入会申込用紙 〔 PDF版 〕 〔 MS-Word版 〕
入会申込用紙請求・入会申込・問い合わせ先(学会事務局):
〒112-8606 文京区白山5-28-20 東洋大学 経済学部 第55研究室(2号館10階)太子堂研究室内
日本イギリス哲学会事務局
E-mail: taishido[at]toyo.jp("[at]"を"@"に直して下さい。)
日本イギリス哲学会会則
第1条 本会は日本イギリス哲学会 (国外に対しては、Japanese Society for British Philosophy) と称する。
第2条 本会はイギリス哲学の研究と普及をはかることを目的とする。
第3条 本会は前条の目的を達成するために以下の事業を行なう。
1 総会、年次大会、研究例会その他の学術的会合の開催。
2 機関誌『イギリス哲学研究』の発行。
3 国内および国外の関連学協会との連絡と協力。
4 その他本会の目的達成に必要と認められた事業。
第4条 本会の会員は正会員、名誉会員、賛助会員の3種とする。
1 正会員はイギリス哲学の研究者および広くこの分野に関係のある専門研究者とする。なお学生は大学院に在籍する者であることを原則とする。
2 名誉会員はイギリス哲学研究に関して、顕著な功績のある者、または本会の目的違成に多大な貢献をした者とする。
3 賛助会員は本会の目的に賛同して、その事業を援助する個人または団体とする。
4 正会員は、理事会で承認し、総会に報告する。
5 名誉会員、賛助会員については、理事会の推薦に基づき、総会の決議により承認する。
第5条 本会に以下の役員を置く。
会長1名 理事25名以内 会計監査2名 幹事若干名
第6条 理事および会計監査は、会員のなかから選出される。選出方法については別途定める。会長は理事の互選による。幹事は理事会の推薦により会長が委嘱する。
第7条 役員の任期は2年とし、再選を妨げない。
第8条 会長は本会を代表し、会務の総括にあたるとともに総会および理事会を招集する。
第9条 会長および理事は理事会を構成し、本会の運営および総会への提案事項について審議する。
第10条 会計監査は年1回会計を監査する。
第11条 幹事は本会の事務を行なう。
第12条 本会は原則として年1回定期総会を開く。総会は本会の最高決議機関であって、以下の事項の審議と承認を行なう。
1 本会の事業計画と予算
2 本会の事業報告と決算
3 監査報告
4 会則の変更
5 その他
第13条 総会は委任状を含め会員総数の10分の1以上の出席によって成立し、総会の議事は出席会員の過半数により決定する。
第14条 本会の経費は入会費、会費、事業収入および寄付金でまかなう。入会費は千円、正会員の会費は年6千円とし、賛助会員の会費は年1口1万円またはそれ以上とする。
第15条 本会の会計年度は毎年1月1日に始まり、12月31日に終わる。
第16条 本会の事務局は理事会が推薦し総会により承認された本会会員の所属する機関に置く。
役員(第21期役員(2016年4月1日から2018年3月31日まで))
会長
成田 和信
事務局
太子堂 正称
理事
伊勢 俊彦(立命館大学文学部・選考委員長)
一ノ瀬 正樹(東京大学大学院人文社会系研究科・選考)
伊藤 誠一郎(大月短期大学経済科・企画・関東部会)
犬塚 元(法政大学法学部・学会誌電子化)
岩井 淳(静岡大学人文社会科学部・企画)
梅田 百合香(桃山学院大学経済学部・企画)
冲永 宜司(帝京大学文学部・編集)
奥田 太郎(南山大学人文学部・企画)
戒能 通弘(同志社大学法学部・編集)
木村 俊道(九州大学大学院法学研究院・編集)
久米 暁(関西学院大学文学部・企画委員長・関西部会)
児玉 聡(京都大学大学院文学研究科・編集)
坂本 達哉(慶應義塾大学経済学部・選考)
下川 潔(学習院大学文学部・企画)
勢力 尚雅(日本大学理工学部・編集)
太子堂 正称(東洋大学経済学部・総務・事務局)
竹澤 祐丈(京都大学大学院経済学研究科・学会誌電子化委員長・関西部会)
只腰 親和(中央大学経済学部・総務・財務)
田中 秀夫(愛知学院大学経済学部・総務)
柘植 尚則(慶應義塾大学文学部・編集委員長)
富田 理恵(東海学院大学人間関係学部・編集)
成田 和信(慶應義塾大学商学部・会長)
矢嶋 直規(国際基督教大学教養学部・編集・関東部会)
山岡 龍一(放送大学教養学部・編集)
山田 園子(広島大学大学院社会科学研究科・選考)
会計監査
川添 美央子(慶應義塾大学商学部)
小林 麻衣子(立教女学院短期大学現代コミュニケーション学科)
幹事
板井 広明(お茶の水女子大学ジェンダー研究所)
川名 雄一郎(早稲田大学高等研究所)
各種委員会
総務委員会
成田 和信(委員長)
太子堂 正称、只腰 親和、田中 秀夫
企画委員会
久米 暁(委員長)
伊藤 誠一郎、岩井 淳、梅田 百合香、奥田 太郎、下川 潔
編集委員会
柘植 尚則(委員長)
冲永 宜司、戒能 通弘、木村 俊道、児玉 聡、勢力 尚雅、富田 理恵、矢嶋 直規、山岡 龍一
選考委員会
伊勢 俊彦(委員長)
一ノ瀬 正樹、坂本 達哉、山田 園子
各部会担当
関東部会
伊藤 誠一郎、矢嶋 直規
関西部会
久米 暁、竹澤 祐丈
日本イギリス哲学会著作権規程
(目的)
第1条 この規定は、本学会の機関紙『イギリス哲学研究』その他の出版物に掲載された論文等の著作物(論文、書評、各種の報告、学会展望等)の著作権の取り扱い方について定めるものである。
(著作権の帰属)
第2条 本学会発行の出版物に掲載された論文等に関する著作権は原則として本学会に帰属するものとする。特別の事情により本学会に帰属させることが困難な場合には、申し出により著作者と本学会で協議した上でしかるべく措置する。
(著作者の権利)
第3条 本学会発行の出版物に掲載された論文等の著作物を著作者が他の著作物等に利用、もしくは個人のWebサイトあるいは著作者所属機関のサイトにおいて掲載しようとする場合には、著作者は本学会に事前に届け出たうえ、本学会の出版物にかかわる出典を明記することとする。
(第三者への利用許諾)
第4条 第三者から著作権の利用許諾の要請があった場合には、著作者の意向を確認のうえ、本学会理事会において審議し、適当と認めたものについて要請に応じることができる。
2 前項の措置によって第三者から本学会に対価の支払いがあった場合には、その対価は原則として学会が著作者自身に譲渡する。
(発効期日)
第5条 この規定は平成19年4月1日から施行する。平成19年4月1日以前に掲載された論文等の著作物の著作権についても、原則としてこの規定に従って取り扱うものとする。